[しょうせつ?]なぞなぞコンパウニィ

なぞなぞコンパウニィ

 

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(フェードイン)

(昼。ビルに囲まれた街中。
赤い奇妙な衣装に身を包んだ仮面の女性が、
学生服の少年に呼び止められる)

(周囲に他のキャラチップはない)

(二人は歩道で向かい合う。会話が始まる)

[コンパウニィ]
・・・!?

[正詩]
・・・。

[コンパウニィ]
・・・そこをどけっ、見知らぬ少年よっ!

私は・・・私はこれから、地下基地で重要な会議があるんだっ!

[正詩]
やっぱり、ここに来ると思いました。

近野先生。!
僕、先生に頼みたいことがあるんです。

[コンパウニィ]
こ、コンノ・・・?

だれだっ、それは!?

[正詩]
ごめんなさい、近野先生。!
少しだけ、時間を頂きたくって。

[コンパウニィ]
な・・・。

わ、わたしは、近野先生じゃない・・・。

奇跡と希望の使者、コンパウニィだっ!

[正詩]
その「奇跡と希望の使者」って、微妙に言いにくいですよね・・・。!
よく考えてつけたんですよね、その二つ名。

[コンパウニィ]
ぐぐ・・・!

コンパウニィは、そんなくらだん妄言には屈しないっ!

[正詩]
・・・くらだん・・・?

[コンパウニィ]
・・・。

私への用はもう済んだか、見知らぬ少年よっ!!
ニュルンベルグの基地で、部下たちが待っているんだっ!

私は、とっても多忙なんだっ!

[正詩]
・・・。

先生。

[コンパウニィ]
・・・。

[正詩]
・・・コンパウニィさん。

[コンパウニィ]
なんだっ。

[正詩]
正直、先生のその格好は、まともではないと思います。

この先にいるイベントの人達は絶対にそんな事言わないでしょうから、
あえて、言いますけど・・・。

恥ずかしい服装だと思います。!
こんなところを歩いたら、通報されるかもしれませんよ。

[コンパウニィ]
・・・!

な・・・なにを・・・いってるんだっ!

私のこのバトル・コスチュームを、なんだと思っているんだっ!

(この後、奇跡と希望の使者コンパウニィ、
30秒で自らの衣装のディティールとその必要性を少年に説明)

(その口ぶりは実に雄弁なものだった。少年は感心した)

[正詩]
・・・。

[コンパウニィ]
・・・ということだっ。!
分かったか、小僧!

私の行先の邪魔をするんじゃないっ!

[正詩]
・・・。

(コンパウニィ、少年の横を通って行こうとする。
少年はそれを許さない。動いてコンパウニィの移動を阻害する)

[コンパウニィ]
むむう・・・!

こ、これ以上邪魔をしたら・・・。!
私の力で、消し去ってくれるぞっ!

[正詩]
・・・じゃあ、消してくださいよ。

[コンパウニィ]
・・・?

[正詩]
消してくださいよ、僕のことを。

知ってますよ。『くれない色の火炎』。!
人間程度なら一撃で消し炭に変えられるんでしょう?

[コンパウニィ]
・・・。

[正詩]
ある程度調べましたよ。!先生の、あのブログとか読んで。!
色々・・・興味深かったです。

[コンパウニィ]
・・・。

[正詩]
でも、あの公園で撮影した写真はまずいと思います。!
夜に撮っても、近所の人にはバレちゃいますよ。

僕もあれで、確信しました。!
マスクの人が、あなたが、高校の近野先生だって。

[コンパウニィ]
・・・!

[正詩]
さあ。

早く、消してくださいよ、僕を。

奇遇、なんですよ。!
僕、最近、消えたいって思っていたところなんです。

先生なら、いや・・・奇跡と希望の使者コンパウニィなら、
簡単にできるんですよね。

さあ、お願いします。

[コンパウニィ]
・・・!

(コンパウニィ、何か口を動かすも言葉にできず、
そのまま背を向けて逃げ出していく)

(背を大きく開けた衣装の肌をぼんやりと眺めながら、
少年は追わず、立ち尽くしている)

(フェードアウト)

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